- 2007-07-22 日 21:08:58
- PHP
php-5.2.3-win32-installer.msi
で
PHPをインストールした場合に、インストーラが
Windowsやウェブサーバに加える変更を調べてみました。
先ずはインストーラが作った php.ini
。
インストールしたフォルダ直下に作られてます。
php.ini-dist
ではなく php.ini-recommended
をベースにしてある。
マニュアルに、php.ini-recommended
を使うよう推薦してあったので
その流れなんでしょう。
先ず以下の3箇所で変更個所を発見。
php.ini
extension_dir ="D:\usr\local\php5\ext" upload_tmp_dir="D:\tmp\php\upload" session.save_path="D:\tmp\php\session"
いずれもインストールの度に書き換えが必要だったので
ありがたい変更点です。
ちなみに、D:\tmp
は、
私が環境変数で設定している TEMP
と TMP
の値。
どちらも同じ値にしてるのでどちらが使われたのかは不明。
そして、php.iniの最後に、拡張モジュールの記述が追記されてました。
php.ini
[PHP_BZ2] extension=php_bz2.dll [PHP_PDO] extension=php_pdo.dll [PHP_PDO_MYSQL] extension=php_pdo_mysql.dll [PHP_PDO_SQLITE] extension=php_pdo_sqlite.dll ・ ・ ・
再び、php-5.2.3-win32-installer.msi
を実行して
拡張モジュールのオプションを変更すると、
この記述が変わり、あわせて フォルダ内のファイル構成も変わるようです。
php.ini の変更点は以上。
また、環境変数にもインストーラが加えた変更点を発見。
システム環境変数に、PHPRC
という項目が増えています。
値は、インストールしたフォルダ D:\usr\local\php5\
です。
第9章 実行時設定 によると、
php.ini を探すパスを追加するものらしい。
システム環境変数はもうひとつ、
path
の値に、D:\usr\local\php5\
が追加されてます。
そういえば、インストール直後に試した phpinfo() の結果では、
Loaded Configuration File
が (none)
になってましたし、
session.save_path
もデフォルトのままでした。
マシンは再起動してないので、これら環境変数に加えた変更が有効でない模様。
つまりインストーラが作り出した php.ini
は、まだ使われて無いらしい。
はじめて、インストーラを使ってインストールした時は、
環境変数を有効にするため、PCの再起動が必要になるということ。
あと、レジストリにも変更箇所があります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\PHP\
が新たに作られていて、
これ以下に、値の名前:IniFilePath
、値のデータ:D:\usr\local\php5\
と、
値の名前:ApacheDir
、値のデータ:D:\usr\local\Apache2\conf\
があります。
前者は、第9章 実行時設定 にあった、php.ini を探す場所のひとつですね。
後者は、httpd.conf のあるフォルダのようです。
どちらも、インストール時に設定した値が保存されてる模様。
あと、Apache の
httpd.conf
と mime.types
にも、
このインストーラが残した痕跡がある。
それぞれ、httpd.conf.bak
と mime.types.bak
と言う名前で
バックアップが取ってあるので、これと比較してみました。
httpd.conf には、最後にこれが追記してあります。
php.ini を探す場所と、Apache に追加するPHPモジュールのパス。
httpd.conf
#BEGIN PHP INSTALLER EDITS - REMOVE ONLY ON UNINSTALL PHPIniDir "D:\usr\local\php5\" LoadModule php5_module "D:\usr\local\php5\php5apache2.dll" #END PHP INSTALLER EDITS - REMOVE ONLY ON UNINSTALL
mime.types には、
PHPスクリプトのContent-Typeが追記してあります。
mime.types
application/x-httpd-php php application/x-httpd-php-source phps
今のところ見つけたのはこれだけ。
ちなみに DirectoryIndex
に、
index.php
は無かったので必要なら追記すべし。
さて、ひとまずマシンを再起動しないと。
再起動後、phpinfo()
を見るときちんと
Loaded Configuration File D:\usr\local\php5\php.ini
となってました。
変更と言えば、
アプリケーションの追加と削除(XPではプログラムの追加と削除)にも
PHP5.2.3が登録されてるので、変更・削除の際は、ここから行うのがいいかも。
まだあった。スタートメニューにPHP5が登録されてる。
あるのは、ライセンスとマニュアル。
マニュアルは英語版しかついてこないので、
chmマニュアルのダウンロードページから、
日本語版のマニュアルをPHPのインストールフォルダにダウンロードし、
D:\usr\local\php5\
以下に保存。
スタートメニューの PHP Manual
のプロパティを開いて
リンク先の D:\usr\local\php5\php_manual_en.chm
を
D:\usr\local\php5\php_manual_ja.chm
に変更すれば、
いつでも日本語マニュアルを見れるようになると。
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