こちら 無断転載ツイート
久しぶりになんともやりきれない気持ちになりました。
と、同時に自分の曲をホームページで配信してたころを思い出しました。
今はすっかりPHPプログラミングのサイトにしてしまいましたが
前身は音楽配信サイトで、かろうじてドメインで痕跡がわかるだけです。
探したら当時書いた著作権の記事が残ってたので
読み返してみると、つたない文章ながら真面目に考えててホホーと自画自賛。
今も変わらず通じるところがあるのであらためて掲載したいと思います。
「作った人に敬意をあらわす」ってのが肝、
勝手に使うのは敬意とは真反対のことです。
著作権を考える ~つくる側に立ってはじめて思う著作権の大切さ~
著作権を守ることとは
著作権とは、ユニークな創作物を独占的に使用できる権利のことです。
普通はその創作者（個人または法人）に著作権があります。
「つくった人のもの」とはあたり前じゃないかとお思いでしょうが
これが結構ないがしろにされてたりします。
あなたが買ったCDをMDに録音して友達にあげたりとか
雑誌にあるキャラクターのイラストをスキャンして
自分のホームページに掲載したりとか
これらは著作権を侵害する行為になります。
あなたがCDを3,000円で買った場合、
このCDの所有者はあなたですが、著作権者はレコード会社だったり
アーティストの事務所だったりします。
CDを買うという行為は、著作権所有者であるレコード会社から、
個人で楽曲を聴くというライセンスを、CDを媒体に購入することです。
そう、あなたが3,000円で買ったのは、
「楽曲を聴く権利」と「プラスティックの円盤」ということです。
あなたは「MDに録音する権利」を持っていないので、
「つくった人のもの」を勝手に使用したことになるわけです。
私は、作品や創作者の労力や技術、そして想像力に、
いつも拍手を贈れる人間でいたいと思っています。
著作権の根底は、「あたり前のこと」では無く、
「敬意の表現」だと考えれば、著作権を尊重することも、そう難しくないと思うのです。
自分の著作物を守る
著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、
文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と、
著作権法で定義されています。
また日本では、著作物が生まれた時点から、自動的に著作権が発生し、
著作権法による保護の対象です。
よって、プロ・アマを問わず創作された楽曲をはじめ、
あなたがノートに書いたイラストや、日記、
小さな子供が描いた落書きにも著作権があります。
そしてこれらはすでに著作権法で保護されています。
CDに収録さた楽曲などは、
簡単にコピーできてしまうので、どのように流通し、
いつ、誰が、どのように使用するのか把握することは困難です。
このような時、著作物を守るにはどうすればよいかというと、
著作権管理団体に著作権管理を委託するのが簡単です。
楽曲であれば、日本音楽著作権協会が管理してくれます。
しかし、委託手続きや管理団体に支払う管理費のことを
考えると面倒に思えてきます。
そこで、自分で出来る著作物保護の第一歩として、「著作権表示」をお勧めします。
当サイトの各ページの最下部には「Copyright(C)・・・」と書かれた部分がありますが、
これが著作権の所有者を表しています。
日本では、表示する義務も決まった書式もありませんが、
著作権先進国アメリカにならってこのような表示にしているのがほとんどです。
そして、著作権表示と一緒に、
その創作物の利用方法や著作権者への連絡先を明示しておけば、
利用者の誤った使用を防止するガイドラインになります。
利用者が、誰に拍手を贈ってよいのか迷わないためにも、
著作権表示はしておくべきだと考えるわけです。
他者の著作物を使用する
日本では、著作権表示が無い物や使用方法が明示されてない場合でも、
その創作物には著作権があり、著作権法の保護を受けています。
雑誌にあったキャラクターのイラストを
自分のホームページに掲載したい場合などは、
著作権者の許可が必要になります。
勝手に使用した場合、後から莫大な使用料を請求される場合もあります。
自分が書いたそのキャラクターのイラストなら良いかというと、
こちらはキャラクターの「肖像権の侵害」となってしまうので
これも勝手には使用できません。
でも、個人が運営しているサイトで、
有名なキャラクターのイラストやアイドルの写真を見かけることがあります。
これら全てのサイトが著作権者の許可を得ているとは限りません。
これは、著作権者が自分にとって有益（宣伝の効果がある）だと考え、
暗黙のうちに使用を認めている場合があるからです。
暗黙の了解があることは事実ですし、
わからなければ問題になることもありません。
著作権はあくまでも「権利」だからといって、
無断で使用するのはモラルに反する行為です。
現在著作物を無断で使用している方やこれから利用を考えている方は、
創作者への敬意とその創造物が大好きたどいう気持ちを、
ファンレターを出すように、創作者に送ってみてはいかがでしょうか。
受け取った創作者はきっと嬉しいでしょうし、
伝えた気持ちは自分の財産になると思います。 （ゆ）
